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本多エレクトロン株式会社(本社:東京都中央区京橋、社長:田中芳邦)は、この度、「キロヘルツ帯」用電源モジュールをTDK株式会社(本社:東京都中央区日本橋、社長:澤部肇)と共同開発し、世界最高水準の小型/高性能(名刺サイズの約1/3、超低ノイズ、漏洩抑圧可能)の開発に成功いたしました。 これにより、本多エレクトロンは、「メガヘルツ帯」の開発展開に必要な4つの基本技術(漏洩抑圧可能な、(1)トランス/(2)電源、送信側で漏洩を単純抑圧した場合でも受信側で安定受信可能な、(3)雑音キャンセル技術、(4)広範囲な受信ダイナミックレンジ技術)を確立できたため、来月より高速広帯域モデムの開発に着手いたします。
【電力線搬送モデム用電源モジュール共同開発の背景】
電力線モデム用電源は、通信を行うモデムと一緒に電力線に接続されるため、以下に示す4つの課題解決が必要です。
第一に、送信側では漏洩抑圧のため、受信側ではコモンモードノイズ耐力向上のため、電源の対地平衡度はできるだけ高いこと。 第二に、送信信号注入および微小信号受信のため、電源の線間インピーダンスはできるだけ高いこと。 第三に、受信電力が100億分の1に低下した場合でも、受信モデムが、受信性能を最大限に発揮できるように、電源側から発するノイズは極めて低いこと。 第四に、各種屋内/屋外への装置への組み込みが容易なように小型/広温度範囲であること、などが上げられます。
これら4つの課題解決は、「キロヘルツ帯」用のみならず「メガヘルツ帯」の高速展開においても必須事項となるため、両社は、両社の持つ技術(本多エレクトロンのモデム技術と、TDKの電源技術/フィルタ技術)を融合させ共同で開発することにより、早期の実現を目指す、ということで推進し、ここに、その成果として、世界最高水準の電力線搬送モデム用小型/高性能電源モジュールを実現したものです。
【電力線搬送モデム用小型/高性能電源モジュールの概略仕様】 |