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本多エレクトロン、世界初、受信ダイナミックレンジ100デシベルを実現、にちほシンクタンクより1万台の電力線モデムを受注、2月より量産出荷開始
2003年10月28日
本多エレクトロン株式会社
写真1:PA128Aモデム(量産版)
 本多エレクトロン株式会社(本社:東京都中央区京橋、社長:田中芳邦)は、この度、100億分の1(受信ダイナミックレンジ100デシベル)まで受信電力が低下しても受信可能な電力線搬送モデムを世界で初めて実現し、株式会社にちほシンクタンク(大阪)より、電力線搬送モデム10,000台の受注に成功、2004年2月より量産出荷(実用化)を開始いたします。

【共同実証試験による実フィールドでの実用化確認】
本多エレクトロン株式会社は、電力線搬送モデムの実証試験を株式会社にちほシンクタンクが提供する実フィールドで実施し、株式会社にちほシンクタンクが要求するシステムの実用に耐えるレベルであることを実証いたしました。
 今回の実証試験は、100%の接続(通信)が要求される高信頼のシステムの実証であるため、株式会社にちほシンクタンクは、自社の10,000を越えるユーザの中から雑音やロスの厳しいと思われる場所、12箇所(具体的には、インバータ印刷機や高周波焼入れが複数稼働している工場、多数の冷凍庫が設置されているスーパー、数百本の蛍光灯照明のある量販店、多機種のゲーム機等が稼働しているアミューズメントビル、企業のオフィスビルなどで)を厳選いたしました。
 本多エレクトロン株式会社では、上記の厳選された場所で、かつ、夏場の最悪環境下である7月から9月にかけて長期ランニングを含めて実証試験を実施し、安定稼動できることを実証しました。 本多エレクトロン株式会社では、実用化可能の判断基準(雑音規格/目標性能規格)を独自に設定しており、得られた実フィールドでの各種サンプルデータがこれらの判断基準と矛盾なきことを確認し、実用化可能であると判断いたしました。

【具体的アプリケーション】
 株式会社にちほシンクタンクは、監視サービス等の提供を実施しており、この監視システムに今回、共同実証した電力線搬送モデムを導入することにより、新たな通信線の敷設工事とその費用が不要(既存の電力線がそのまま通信線として使用可能)となるばかりでなく、工場/ビル内各種設備の24時間のきめ細かな監視サービスが可能となります。
図1. 警報検出転送/警報受信通報システム構成図
【今後の展開】
 本多エレクトロン株式会社は、今後、PA128Aモデムに、各種アプリケーションに対応可能な機能を順次追加、さらに今回確立した技術をメガヘルツ帯に開発展開していくことで、市場の要求に応え、電力線搬送モデムのビジネスの拡大を図っていきます。
 株式会社にちほシンクタンクは、1万台のモデムを2004年2月より順次、システムとして導入開始し、24時間のきめ細かな監視サービス等の提供を展開していくと共に、各種情報の取り込みの拡大を行い、さらなるサービスの拡大を図っていく予定です。
【本件に関する報道関係の方からのお問い合せ先】
◆ 本多エレクトロン株式会社 ビジネス開発グループ 野田、大西
・電話 :(代表) ・E-mail:

【関連URL】
https://www.nichihott.com/
https://www.plc-j.org/
https://honda-elc.com/
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